月天使
――そしてあのパーティーの日から
2年がたったある日。
私は望月月を襲うべく、
結大の後をつけた。
どうやらここは…百貨店!
結大は望月月と
待ち合わせていたようだ。
結大と望月月は三日月のお揃いの
ネックレスをつけて仲むずましく
歩いていた。
そして結大は望月月を
イルミネーションが綺麗に輝く木の
近くのベンチに座らせて、
『ちょっと忘れ物したから待ってろ。』
と言って百貨店の中へと走っていった。
''よし!!今がチャンスだ!!''
そう思った私はマーズに変身して
望月月に迫った。が、しかし!?
『あの…さっきから後ろをつけてた
みたいですけどどうしましたか?』
と私の方を見て訪ねてきた。
おかしい。私の姿は
彼女には見えないはずなのに!!
もしかしたら彼女は他の人に向かって
はなしかけているのかも!!
そう思った私はそのまま気にせず
望月月に近づいていくのだが……
『あっ…!もしかして、結大の友達?』
と言って望月月はベンチから立ち上がり、
逆に私に近寄ってきたのだ。