月天使
あたしはこの言葉を
聞いた途端ハッとした。
彼女の闇を作ってしまったのはあたしだ。
この闇はどうすれば晴れるのだろうか…。
「なぁ…乃愛。あたしは果たさなければいけないことがあるんだ。それが済んだらこの世界の闇を打ち払うんだ。だからっ…」
あたしは乃愛に近づいていく。
乃愛が力を使おうとしていたのをやめた。
「あたしが役目を果たしたときには
死んでやる。あんたの闇を消すために…。」
「本気で言ってんの!?あんたっ…」
「結大の為に生きるんだ。乃愛!!
あたしは今までの罪を償うだけだ。」
そう言ってあたしは又、瑠璃愛の所へ
行こうとした。すると、乃愛が後ろから
「それまでに地獄の
扉が開いてなければね…。」
と言ってどこかへ消えてしまった。
あたしは初めから
分かっていたのかもしれない。
乃愛が佳那の''協力者''だってことを…。