月天使
お金も自由も全て自分の物となった。
『あら…ふれあちゃん。
顔色が悪いわね。どうしたの…。
大丈夫…?熱はない?』
''夢野ふれあ''という素敵な名前を貰った
私だけど、1つだけ気になる事があった。
でも…
『何でもないですよ。大丈夫です!』
私をここまで育ててくれた万智さんには
迷惑をかけられない。それに聞けない。
私の父と母がどんな人だったかなんて…。
でも私は確かなものを感じているんだ。
そう…それは…
『万智さん。私、愛を知りました。』
私は万智さんを見て1つ笑った。今は
父も母もいないけれど万智さんがいる。
『万智さん…私、1人じゃないんですね!!』
『えぇ…ずっと貴方の側に私はいるわ。貴方から離れたりしない。ずっと一緒よ。』
そう言われた時とても嬉しくて…
万智さんは沢山の愛を教えてくれるから
まるで…本物の家族のようで…。