月天使

―――ガツッ…


「ゔっ…!!」


凄い…早すぎて動きに追い付けない!!

これは思った以上に強い。


何とかムーンステッキで防いだが

まともに攻撃をくらったらやばいな…。


「月っ…!!」


「おいっ!!大丈夫か!!」


瑠璃愛と陸があたしの方に駆け寄って

くれた。でもっ…


「ダメだっ!!後ろ――っ!!」


そう叫んだ頃にはもう遅かった。


―――ドガッ…


「…る…なっ…。」


「ぐわぁっ……。」


瑠璃愛と陸はあたしの

目の前で倒れたんだ…。


「フハハハハ…弱い。弱すぎる!!
あんたは少しは私を楽しませて
くれるわよね!月チャン…?」


佳那は笑っていた。

あたし達を見て笑っていた。


そして、あたしはどうにも

ならない感情に襲われた。


<<殺したい…殺してしまいたい!>>


そんな恐ろしい感情に…。

ところがそんな感情と必死に戦う

あたしの前に助っ人が現れた!!
< 275 / 290 >

この作品をシェア

pagetop