月天使

      【葉澄side】


「ふぅーん…あの子が望月 月か…。結大のお気に入りだったらしいじゃない?面白いわね。」


星花さんは小さく微笑んだ。


月くんはどうやら私達が空から様子を

見ていたのに気づかなかったようだ。


「彼、凄い力を持っているみたいです。
星花さんも十分に気を付けくださいよ!」


「ええ。分かってるわよ!!」


星花さんがクスリと笑った。

だから私も小さく笑った。


「それでは行きますか。」


「えぇ…。時期がくれば、
お手合わせしに行くわね…望月 月くん。」


星花さんは空から月くんに手を降った。


私はそれを隣で見続けていた。

それが私の幸せだから…。
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