月天使
【結大side】
今もずっと心の中にある闇…。
俺の中にも少しあるのが分かる。
アオ、元気にしてっか?あの頃俺は8歳だった。
もう10年もたつんだな…。
俺は月の神様との約束を守るために
又、この世界に光を照す!!
「……っておぃ、月………?」
「ん?なに?結大?」
「何で警察署におるんじゃ―――っ!!」
「仕方ないじゃん。あの子の死体の第一発見者として連れてこられたんだから」
えっ…?なにこの子?
「いつもそんなに『普通ですよ』って顔して警察署入っとるんか!!」
「うん。だって普通じゃん。オヤジに《化け物》って騒がれて警察。翼が上手く使いこなせないうちは飛んでる途中で落下で警察。それで…」
ま…まだあるのか!!恐るべき月…。
「もぅいい…分かった。お前は警察に
縁があるんだ。俺を巻き込むほどとは……」
「あんたの顔が怖いのもあるでしょ!?」
「うるせー!!別にFRIENDLYな顔してっから!!」
そうして俺達が2人でもめていると…
「えっと…あのぉ…君たちもぅいいかな?」
と会話を目の前で聞いていた警察官の人が
困ったように話しかけてきた。