月天使
【月side】
は…はぁ~疲れた……。
人通りが多いところはやっぱり疲れるね…。
家が一番だわ…。
あのオヤジも家に帰ったみたいだし、
静かでいいや♪
あたしは一人でソファに座った。
ねぇ、結大、あんたは今、何してんの?
あたしはあんたのせいで
朝は苦手になっちゃったんだよ…。
「はぁ~…。」
一つ大きなため息をこぼした。
その時だった!!
―――ピーンポーン…
インターホンの音が部屋中に響く。
「もう少しゆっくりするから無理…」
あたしはインターホンを無視した。
すると……
―――ピンポンッピンポンッピンポンッ!!
連続でインターホンが鳴り響いた。
く…くそぉ…しつこすぎる!!
「もう分かった。今出ます!!出ますから!」
あたしはソファから立ち上がって
玄関のドアを開けた。
すると……
「警察だ。望月 月くんだね?
ちょっと来てもらうよ」
「はぁ!?」
あたし、何かした?
ダメだ…。
明日も学校に遅刻しそうです――…。