月天使
「夢野、まず手挙げて上下にふってみてくれないか?」
夢野は真面目な顔になった。
「はっ…はぃ!!」
「…あたしの事は無視かな!?」
ちょっと怒り気味の月。
「はいはい、吠えるな吠えるな」
「もぉ~っ!!結大のバカーっ!!」
月は俺の背中をポコポコと叩く。
俺はそれに見向きもしない(笑)
だって………
「月はいつもこんなだから……気にすんな。」
月が大人しい日なんてないし(笑)
夢野はクスリと笑って、手を上に動かしたり
下に動かしたりしだした。
「――――っ…(▼皿▼)」
月の顔つきも怖くなってきてる…
何でだよ…。女ってわかんね…。
「えっと…これって…!!」
夢野は驚いたように俺を見た。
上に手を動かすと上に石ころたちは上がる。
下に手を動かすと下に石ころたちは下がる。
これが……
「神々使いの神、マーキュリーの力…」