月天使

そして階段をかけ上がっていった。

その時だった!!大きな揺れが起こった。


「きゃあーっ!!」


ふれあが階段から足を踏み外した。


「ふれあーっ!!」


あたしは後ろを振り返ってふれあの手を掴んだ


「よ…良かった~…」


そう言ってあたしが一息ついたとき時だった。

や…ヤバい…。今度はあたしが落ちる!!


目を瞑ったその時!


―――ガシッ


とても力強い手に引きづりあげられた。

そして目を開けてみると…


「ゆ…結大!?」


「俺に掴まっとけ!!」


呆れ顔の結大が自分の腕をあたしに掴ませた。


「ごめん…」


結大は振り向かずに先々歩いていく。


するとふれあが疲れた様子で

あたしと結大に声をかけてきた。

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