月天使

「あ…あの。この階段を上る度に力がなくなっていってる気がするのですが!!」


なるほど。そういえばさっきから階段を

上がってるつもりでも全く上へは進んでない!!


更に力がどこからか吸いとられている。


「月っ、ふれあー!!一度止まれ!!」


「えっ!?」


結大があたしとふれあの動きを止めた。


そして目を瞑って力を使い出した!

結大、一体何を考えてるんだっ!


「見つけたっ!!」


結大が目を見開いて階段の壁を壊した。


すると…


「うっわ…酷い事するな~結大。」


と壊した壁から緑の髪の首元に雲のマークの

ついた男が出てきた。


「ゆ…結大さん!!この人何ですか!?」


ふれあが結大にそっと聞いた。

するとその男は聞こえていたようで


「俺は天の神、ウラヌスだ。」


とムスッとした顔でこちらを見た。


「月、ふれあ。奴は空山陸。空中戦を得意とする危険なやつだ!!」


そう言って結大は空山陸という

男に近づいていく。

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