月天使
「久しぶりじゃねーか。結大」
「月、ふれあ、下がってろ!!」
結大がこんなこと言うなんて……
本当にヤバい奴なんだ……。
「わかった!!」
あたしはそう返事して、ふれあと一緒に
結大から離れた。
「結大、前より弱くなってね!?」
「うるせーっ!!」
「それに…」
「な…何だよ!!」
結大が少し焦っているように見えた。
「いや、何でもない。それよりあの女、力が沸き上がってやがる。何なんだ?」
空山陸があたしを指差した。
な…何!?
「月は関係ねぇ。」
「それじゃあ手を出しても構わないよな!?」
「なにっ!?」
何だか凄く嫌な気がした。
スピードが早すぎて目で追えない。
そして、あたしはふとしたときには
空山陸に捕まってしまっていた。