月天使

「ちょっ!!離せーっ!!」


あたしは空山陸の手を振り払おうと抵抗したが

男には敵わない。


「月さん!?」


ふれあが驚いたようにあたしを見た。

そして結大も…


「何しやがるんだ!!月は関係ねーって言ってんだろーが!!」


結大は空山陸に怒鳴りつけた。


その慌てた様子を見てニヤリと陸は笑った。


「お前…髪、綺麗だな。」


「ぇっ…!?」


嫌な気がした。あたしは自分の頭を抱え込んだ。


「や…やめて!!髪だけは触らないでっ!!」


怖いよ…怖い。髪は絶対ダメだから…。


「やめろって言われると余計触れたくなるもんだろ!?なっ…結大?!」


陸は結大とふれあの方を

見てあたしの髪に触れた。


「いっ…いやぁぁぁぁあ!!」

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