月天使
【結大side】
俺は陸のいる天空へ行った。
陸は驚いたように俺を見た。
「陸…俺はお前と戦いたくないんだ。」
「んなの…俺だって…」
「なら、俺と…俺達と…この世界を光へと導こう。昔の光を取り戻すんだ。」
俺の言葉を聞いて陸の顔が一気に曇った。
「悪いが結大…それは無理だ」
俺はよく分からなかった。
「何でだよ!!まだやってもねーのに始める前から諦めんのかよ!!」
そういったすぐの事だった。
俺は陸の口から驚きの言葉を聞いてしまった。
「俺も試したが闇はいっこうに静まらない。」
陸もこの世界の事をちゃんと考えていんだ…。
俺は陸の目を見た。
こいつは本気でこの世界を変えたかったんだ。
「結大…お前なら出来るかもしれない。だが、あんなに闇の力の大きい女がいるなんて…俺にまで感情が入り込んできた。」
そうなんだ…月があんな風になったのは全て、
俺のせいなんだ。
だから…
「だからこそ俺はここに来た!!」