月天使
あたしの世界に光は一つもない。真っ暗…
ただあるのは[願い、望み、希望]の欠片だけ。
でもこの3つの欠片があるのなら…
―――あたしはまだやれる!!―――
ペガサス、真っ白な翼を持つ美しい守り神。
あたしの声は届いてますか?
あたしの中に光はないけど
光を注いでくれる仲間はいるから…
だからあたしは聞こえるよ。
でもね…ペガサス。あなたは私とは違うんだ。
自分で光を産み出せる。
だからこの世界に光を照らして見せてよ!!
この世に必要なあなたの力を私たちに貸して…
私は遠退いていく意識の中、ひたすら願った。
すると……
『ワンっ!!』
と元気な犬の鳴き声が響いた。
その時、あたしは真っ暗な部屋の中にいた。
そして、そこにただずむ一匹の犬の方を見た。