月天使


「一人で無茶しないでください!!私もいるんですよ!!」


ふれあがあたしの手の上に手を重ねてきた。


「月ばっかりに良いところ持っていかせねーよ!!俺にも手伝わせろ!!」


さらに陸の手が重ねられた。


「月…お前はいつまでたっても世話のやけるやつだな…。」


そう言った結大が呆れ顔で手を重ねた。


「ふれあ、陸、結大…。ありがとう。行くよっ!!」


光の世界へと繋がる扉を開いて

今佳那へと近づく第一歩を…。


―――ガラッ…


扉が開いた瞬間、光があたし達を包んだ。


この光は…


「ぺ…ペガサス?」


あたしが目を開いた途端そこには立派な

白い堂々とした綺麗なペガサスが立っていた。
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