LOVE PRINCESS(陽呂&心菜)
トイレで待つ事、1分。
外からは、落ち着かない陽呂の声が聞こえて来る。
そーっとドアを開けると覗き込むかのように待ってた陽呂が
「どうだった!?」
って言いながら、私の両手にある検査薬を見つめて止まった。
「あれ? 検査……してない?」
まだ袋に入ったままの検査薬を見つめて少し残念そうな顔を見せた。
「……したんだけどね?
やっぱり2人で見たいなって思って。
すぐに袋に入れたんだ」
「って事は、まだ…」
「うん。見てない」
検査薬を袋ごと掴み、私の手を引いてリビングへ戻る。
私を座らせ。
その横に陽呂が隣に座り。
「み、見るぞ?」
その言葉に心臓がドクンドクンと大きく音を立てた、
うん、と頷いた私に陽呂も大きく頷き、そっと袋から取り出した検査薬。