LOVE PRINCESS(陽呂&心菜)



「女の子はいいよ、可愛いもんね」


おぉ、何だか美鶴が父親っぽく見える!

って、父親なんだけど。


「女の子ってどう?
やりやすいって聞くけど」

「うーん、どうだろうね。
まぁ子供の性格によると思うけど」


……そうか。

でも俺達の子だったら『パパ、お疲れ様』なんてにっこり笑って迎えてくれるかな。

あ……。

『パパのパンツと一緒にしないで!』とか言うわれたりして。


そんな子に育ったら、どうしよう……。


いや、俺達の子だぞ?

そんなわけないな!

うん。
ない!

……はずだ!


「陽呂、百面相だね」

「へ?」

「まぁ、姉ちゃんの機嫌損なわない程度にしなよ? それでなくても妊娠中は、気分の上げ下げ激しいみたいだしね?」


そう言って眉を上げ、コーヒーを一口飲むとパソコンに向かってしまった。

……よく意味がわかんねぇんだけど。
< 112 / 180 >

この作品をシェア

pagetop