LOVE PRINCESS(陽呂&心菜)
「女の子はいいよ、可愛いもんね」
おぉ、何だか美鶴が父親っぽく見える!
って、父親なんだけど。
「女の子ってどう?
やりやすいって聞くけど」
「うーん、どうだろうね。
まぁ子供の性格によると思うけど」
……そうか。
でも俺達の子だったら『パパ、お疲れ様』なんてにっこり笑って迎えてくれるかな。
あ……。
『パパのパンツと一緒にしないで!』とか言うわれたりして。
そんな子に育ったら、どうしよう……。
いや、俺達の子だぞ?
そんなわけないな!
うん。
ない!
……はずだ!
「陽呂、百面相だね」
「へ?」
「まぁ、姉ちゃんの機嫌損なわない程度にしなよ? それでなくても妊娠中は、気分の上げ下げ激しいみたいだしね?」
そう言って眉を上げ、コーヒーを一口飲むとパソコンに向かってしまった。
……よく意味がわかんねぇんだけど。