LOVE PRINCESS(陽呂&心菜)
はぁーあ。
マシュマロとクッキーねぇ。
んな物、何年も前に渡したっちゅーの。
「あれ? でも陽呂って姉ちゃん以外の受け取ったっけ?」
とぼけた顔で言う美鶴をまた睨む。
「だから悩んでんだけど?」
そう。
俺は、心菜以外のは受け取ってない。
だから馬鹿美鶴みたいに注文して、数を揃える必要もない。
ただ、毎年だ。
毎年、心菜から貰う。
となると、返しも毎年する。
中3の15歳。
多分、今まで11〜12回は貰ってるはず。
ということは、11〜12回返してるって事になるよな。
そんなに返してたら、さすがにもう返す物なんて浮かばねーての。
「欲しい物を聞けば良いんじゃん?」
「そうか! 美鶴お前、天才!」
ニカッと笑った俺は、心菜の元へと向かった。