LOVE PRINCESS(陽呂&心菜)


「心菜さん? 大丈夫ですか?」


私の隣に置いてあった荷物を自分の膝の上へ置いて、顔を覗き込む。


「だ、大丈夫よっ」


うん。

陽呂を他の人に渡せるわけないんだから頑張らなきゃだ。


気合いを入れ直した私の顔を見て


「難しい顔して……何かありました?」


心配した顔をする陽呂。

ううん、と顔を左右に振るとヨシッと立ち上がった。


「陽呂、行くわよ!」

「えっ!? あ、はい」


私の後ろに続く陽呂と共に向かうは、飛行機!

チケットを通し、機内へと進む。

席につくとアナウンスの声にすら、ビクッと体を震わせる。


だ、駄目よっ!

陽呂の奥さん、仕事のパートナーとして私はもっと頑張らなきゃっ!


ふぅーっと息を吐きながら呼吸を整えた。
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