LOVE PRINCESS(陽呂&心菜)
意地とか。
理性とか。
そんなもん世の中にあったっけ?
俺の両頬にある手を握り返す。
そして、激しくキスを交わす。
甘く鳴く声があまりにも色っぽくて。
積極的な心菜があまりにも新鮮で。
だー!!
もう今日も、寝かしてやれそうに……
「陽呂……かっこいい」
な、い。って……はい~?
聞いたこともないような心菜の言葉に……当然、俺の顔は真っ赤で。
今日の心菜、熱でもあるんじゃね?
そう思わずにはいられない。
「陽呂? どうしたの?」
止まったままの俺に少し不安な顔を見せた心菜に。
「明日、休むつもりでいろよ?」
「え……? 大学?」
「そ。今日、寝かせるつもりないから」
普段なら絶対言い返すくせに。
今日だけは恥ずかしそうに『……うん』とか言いやがってー!
あー、もう無理。
今日は優しくなんて出来るか!
雑誌に載ってた全てをヤッてやるからな!
-END-