LOVE PRINCESS(陽呂&心菜)
「あ。美鶴も言ってたよな。
怒りっぽくなるって……これは仕方ないか」
意味不明な独り言を言う陽呂に、首を傾げた。
美鶴?
「もう無理!
俺はわかってて黙ってられるタイプじゃねー」
そう頭をガシガシとかいた陽呂に引っ張られ、ソファへと連れて行かれた。
そして何故か私は陽呂の足の間に座らされてしまって。
「ちょっ、ちょっと待って?」
こういうの久しぶりだからわかるんだけど。
さすがにここじゃあ……ねぇ。
「あー♪ 楽しみだなぁ。どっちかな?」
「へ!?」
いつもなら胸にある陽呂の手が、何故かお腹にある。
あ……もしかして。
さっきからの陽呂の言葉と。
この優しく触る手と。
色々とトータルして考えた私は、キョロキョロと辺りを見回し見つけたバック。
そして、その横には妊娠検査薬の箱!!
さっきメイク落とし取ってもらった時に……見つけちゃったんだ。
てか、私……忘れてたよー!