シューティングスター
ごめんね?

泣かないって約束したのに。

大好きすぎて

キミがあまりにも大切すぎて

キミがどこか遠くに行きそうで怖くて

心の奥で

「私を守ってよ」

って、泣き叫んでた。

マンガ本を閉じて

携帯を握りしめたまま私は

泣き崩れてしまった。

もし、柏木くんから電話機が来たら

泣いてるって

泣いてたって

ばれたらダメだから…

早く泣き止んで。

早く涙を止めてよ。

そうじゃないと…

柏木くんから電話が来たらまた泣いちゃうよ。

すると…

電話が誰かからのメールを着信した

どこか切なくなるような

どこかキュンってするようなメロディー

それは間違いなく柏木くんからだった、

柏木くんはどこかで私を見てるの?

そう思えるくらいグッドタイミングで…。

「返事遅れてごめん(;´д`)

メール相手したるわ(^o^)」

それがどれだけ嬉しかったか♪

さっきの悲しみは嘘のように

幸せな時間が続いた。

私は小学校にはいる前、柏木くんと同じ場所に住んでいた。

多分、あのまま住んでたら柏木くんと同じ中学校には入れてたのに。

多分、もっと柏木くんを知れたのに。

柏木くんはいま、

私の知らない誰かに愛されて

私の知らない誰かを愛して
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