シューティングスター
夕暮れ
多分、私たちの関係は
親友以上、恋人未満みたいな?
少し、複雑で、寂しい仲。
だけど、私は幸せだよ…。
ふたり仲の良い恋人みたいに
頬を会わせて
“ピロリーン”
私の携帯は幸せな時間を
しっかりと刻み込んだ。
あぁ、そっか。
写真はこの幸せな時間の最後なんだ…
本当の最後じゃないし
寂しくもないはずなのに。
でも、柏木くんの温もりがどこかへ…
声が遠くへ。
また、焦れったくて
寂しい日常がかえってくるんだ。
そんなのほしくないよ…
現実の日常に柏木くんはいない…。
隣にはいない。
柏木くんの姿はない。
でも、頑張らなきゃいけないね。
「じゃあ…俺、ここまでじゃないと
送れないから」
2階の階段を下りた夕焼け。
子供たちの楽しそうな声。
恋人だったらこのあいてる
潤くんの手を繋げるのかな?とか、考えて…。
またひとり切なくなって。
泣きそうになって。
必死の思いで堪えて。
「今日はありがとう」
「おう…じゃあな」
「じゃあね」
これで終わればよかったのに。
「バイバイ。」
キミの低くて胸キュン来る声が…切ない。