誰かの為のラブソング



この世の中は永遠に続くループなのかもしれない。


巡り巡って、
結局は自分に返る。


そう…今井友喜が、歌っていたあの歌のように


最後は自分に返るだけなのかもしれない。


リズはベットに横たわりながら、眼前に広がる天井を見つめていた。


発作が起きてから、あれから1週間が経とうとしていた。


学校もまだ行っていない。


「…………。」


怖かった。


また発作が起きて
みんなに迷惑を掛けることが。

治ったはずのパニック発作。


しかし、まだ完全には治っていなかった。


それがショックで、リズはこの冷たい部屋から一歩が踏み出せずにいた。


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