誰かの為のラブソング
「寝坊したんだろぉ~
ま~た~」
先生がその場を去っていった後、理久はリズの肩に顎を置いてニヤついた。
「理久~何か先生に言ったでしょぉ?」
「バレた?
じゃないとリズの寝坊癖は治らないだろ~。
あと一回でリーチだろ。」
「そっそれはそうだけどぉっ~」
昔から低血圧のせいか、著しく寝起きが悪いのは確かな話。
というよりか、朝が起きられないのが最近の悩みの種だ。
「とりあえず、お前の為に心を鬼にしてだな~
って!
どこ行くんだよっ!」
リズは話の途中でスタスタとその場から離れていった。
「掃除、やればいいんでしょっ!」
我ながら、逆ギレ。
リズはそんな自分が
情けなかった。