誰かの為のラブソング


それから、リズはユウといろんな話をした。

たわいのない話だったがそれが妙に楽しかった。

彼のことをもっと知りたいと思っていたが、結局 リズのことばかりが話題の中心になっていた。

沢山 話をしてわかったことは、ユウが一つ年上だってこと。

毎日バイトをしながら
週末にはストリートライブをしているということ。
親から離れて一人暮らしをしているということぐらいだった。


「学校楽しい? 」

ドキリとするようなユウの問い掛けにリズは思わず黙り込んでしまった。


「…ユウさんは?」

あまり触れられたくない気持ちがあって、リズはユウに話を振った。


「俺?
中退して、今は音楽三昧の楽しい日々だよー」

そう言いながら、ユウは笑顔を見せた。

なんだか、本当に幸せそうに笑みを浮かべる。


そっか…
高校辞めたんだ…


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