誰かの為のラブソング


そう言い放つ彼女は、ようやく心の奥に隠し続けてきた自分の気持ちを包み隠さず吐露した。


彼女の言葉を聞いて理久は安心を覚えた。



…大丈夫、きっと変われる。



これから前へ進むんだ。



これから、変わるんだ。



人の為じゃなく、



自分の為に



これから生きていくんだ。



「…俺が傍にいるから…

もう…一人じゃないだろ?」



リズは理久の気持ちに応えるように頷くと泣き顔のまま微笑んだ。




俺達はこれから、


強くなるんだ。


いつでも心の底から


笑っていられるように


バラバラに砕け散った

孤独のカケラを少しずつ

集めていくように


これから強く生きていくんだ。





なぁ…リズ…


お前は、あの時、
気付いてなかったかもな…



お前の存在で、


俺が救われたってこと。



お前と出会えたから、


俺は変わることが出来たんだ…






鈍感なお前のことだから、
きっと気付いてないんだろうな…。


俺は、あの時から


ずっと


お前に心を奪われていたんだ。




ずっと…。










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