誰かの為のラブソング
「…うん、
今日バイトの日。」
「なら、仕方ないかぁ。
ねぇ今日は休めないの?」
「う~ん。
いきなり休むと困るみたいだし…。」
「具合悪いって休めば
いいじゃん~?」
「無理だよ~愛ちゃん~」
「ちぇ~仕方ないかー。なら、ライブ友達と手分けして捜すね。
また、わかったらソッコー電話する。」
「うん、ありがとうね。
愛ちゃん。」
だいたいわざわざバイトを休んでまで捜しに行くことでもないし…。
リズは、理事長の息子の今井友喜にそれほど感心はなかったが、愛香は今でも興味があるようだ。
愛香曰わく、家で出会った綺麗な女性が今井友喜のお姉さんなら、本人は絶対イケメンだ。
そう豪語していた。
リズからしてみればそんなことはどうでもよかった。