誰かの為のラブソング
「だから、今日元気がなかったの?
別に、何でもいいんじゃない?
例えば、毎日学校休まずに行くとか、学校を卒業するとか、夢じゃなくても目標でいいと思うけど。」
あっけらかんと答える彼女はこう付け加えた。
「ま。周りがうるさいからそうもいかないのかもしれないけど~。
そ~ゆ~時期だから仕方ないよ。
私もそうだったなー。
今だに夢とか見つからないけど、目標だけは自分なりに決めてるよ。」
それでいいじゃん。
と彼女は優しく笑った。
「……じゃ、美樹さんの目標って何なんですか?」
「えっ!言うの?!
ここで?!
なんか恥ずかしいな~」
いきなり本気で照れる彼女にリズは目を見張った。
「あっ、ほらっ目標って言っても、本人しか理解出来ない目標とかあるじゃない? 」
「う、うん……」
「絶対、言っても理解できないと思うし~
なんか恥ずかしいし~」
本気で照れまくっている彼女は何だか可愛いかった。