誰かの為のラブソング
1曲目が終わったかと思うと曲間もなしに次の曲へと流れた。
1曲目の余韻を残す間もなく、
2曲目が始まる。
オーディエンスは モッシュとダイブに明け暮れていた。
興奮は早くもさらなる最高潮に達していた。
「……………。」
興奮で言葉が出ないというのはこういうことだろうか。
RozeeL(ロゼル)のメンバーは、全力で燃え尽きていくような疾走感に溢れている。
ライブハウス特有の爆音にリズは感動を覚えた。
どこか、破壊的で
この世界だけ異端に満ち、
まるで別世界に漂っているような錯覚を覚えた。