同居人はNO.1ホストー2ー3ページまで修正
あんな幸せそうに微笑むのを
見たのは初めてだった。
俺には決してなかった。
それ程、俺より結婚した奴といる方が
幸せってことかよ…………
そんなことを思うとイライラしてしまう。
アイツの細長くって綺麗な指には
光輝く宝石が付いた指輪を付けていた。
俺と結婚したら、あんな指輪より、
もっと高級で綺麗な指輪が
買えるのにさっ…………
馬鹿だよな…………あの女。
そんなことを思ってしまう自分が
ダサ過ぎて情けない。
アイツと会うまでは、もう未練なんて
ないと思っていた。
未練じゃなく、復讐のためだけに
アイツを想っていた…………
けど、実際……会ってしまうと
実感される。
アイツのことを復讐してやりたい。
そう思う自分と…………
復讐に迷いがあり、アイツのことが
忘れられない。
そう迷っている自分がいる。