同居人はNO.1ホストー2ー3ページまで修正
ガシャン……!!
えっ、何!?
突然、何かが割れるような音が
部屋に響いた。
周りの人達は驚いて音がした方を
見て騒いでいた。
(捺海ちゃん、ゴメンね。
ちょっと俺、行ってくる。)
春綺君は、急いで立ち上がって
騒がしく集まっている方に向かった。
「うん、気を付けてね。」
何があったんだろ……
(まーた、あの人達かぁ~……)
隣に座っていた、れおん君は
ウサギのぬいぐるみを抱き締めながら
溜め息を付いた。
「またって?」
(なっちゃん、来て。)
れおん君は、あたしの手を握って
周りに人が集まっている所に
引っ張って行った。
何だろ……
段々と近づいて行く程に騒がしい声がハッキリと聞こえて来た。
(何すんのよ!!)
(ハァ!?そっちが、最初にして
来たんじゃん!!)
派手に着飾ってメイクが濃い
女2人が怒鳴り合っていた。
うわぁ……………
酷いな……コレは……
床には、グラスが割れた破片が
散らばっていてテーブルには
グラスの中身が零れていた。
怒鳴り合っている女2人を落ち着かせるために数人のホスト達が
囲っていた。
(あのねぇ……あの、お客様達……
なおちゃんのお客様なんだ。)