YOU。




するとカーテンが勢いよく開いて、



「お、起きたか」



え?誰!?


あ、そっか。
ここは高校で、
さっき私は飛んできたボールが当たって……



「大丈夫か?」


「へ?あ…あの、大丈夫ですっ!!もう帰ります!!」



起き上がろうとした途端、体かふらついて…
気づいたときには腕の中。


「まだ無理なんだって」


その声低いにドキッとしてしまった。


「す…すいません。」


顔を上げると顔をのぞきこんできた…


「さっきはごめんな?他の部員が蹴ったボールだったんだけど…」



「気にしないでください!あの…私がぼーっとしてたのが悪いので」



動いた瞬間、頭に激痛が走った

「痛っ…」


すると男の人は私の前髪をあげながら、


「アザになってるじゃん。ほんとにごめん…女子の顔に傷なんか…」



私は先輩なのに心配しながら後頭部をかいているのを"かわいい"とおもってしまった。

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