ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
《11》不可解な謎

~諒平side~

「お前が手当てをさせないから…先生が困ってるぞ…」
俺は紫桜の右腕を掴んだ。


「は、離せ!!大丈夫だ…これしきの傷…」



「・・・」



初対面の時の場面が急に脳裏を掠める。



紫桜は俺と握手と拒んだ。年頃の少年の恥ずかしさからだと思ったが…



何か別の理由があるんだと思った。




「いいから見せろ!!」



俺は渾身の力で紫桜の右腕を掴んだ。



「離せっ!!」



紫桜も渾身の力で抵抗して暴れる。



「乱暴はよせよ!!諒平」









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