ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
紫桜は渾身の力でも敵わないとコトを悟り、俺の腕に噛み付いた。



「紫桜てめぇ!?反則だぞ!!」



ヤツの歯は俺の皮膚に深く食い込む。

普通の人間ならとっくに悲鳴を上げている激痛。


俺は『BP』に成る為に特殊訓練を受けた身。

少々の痛みでは根をあげない。



「・・・俺の腕を食い千切るか?紫桜」


紫桜は俺の冷静な反応に瞳を見開く。



コイツには無駄だと理解して噛み付くのを止めた。



でも、紫桜は窓を突き破り、逃走した。



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