ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
「あいつ…俺と挨拶した時も握手しなかったが…手に何かあるのか?」



「さぁな」

京平も首を傾げる。



「ともかく紫桜は人に身体を触られるのが極端に嫌らしい…」



「重度の潔癖症かな?」



「潔癖症のヤツが人の腕噛むかよ…」



不可解な少年だ…紫桜は・・・



くっきりと俺の腕に残された紫桜の歯型。



俺も養父となる風見さんに噛み付いたコトを思い出した。



京平と離され、自分だけ施設に預けられた。



両親を亡くしてまもない頃だったーーー・・・



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