ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
私の口を塞いでいた主は直ぐに解放してくれた。


「紫桜…君?」



「…別に殺す気はない…どうして俺を追って来た?」



「それは…」


「訊いていけないコトを俺が訊いたから追ってきた?」



「…紫桜君…それよりも右手は…」



私は紫桜君の右手を見た。


包帯が巻かれキチンと手当てが施されていた。



「自分で手当てしたの?」



「ああ…人に触られるのは好きじゃない…」




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