ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
騒ぎを訊きつけて叔母がやって来た。



「何が起こったの?…!?き、京平さんっ!?」


叔母は血まみれの京平を見て、瞳を見開いた。



俺は自分のスマホで救急車を呼んだ。



「京…平・・・」



辛うじて京平は意識を保っていた。


傷口から流れ出る紅の血は湧き水のように溢れる。

京平の顔は血の気が引いて青ざめていた。



「しっかりしろ…京平」



「京平さん…」



京平の意識はプツリと糸が切れたように途切れた。



「京平さんっ!!?」



「大丈夫だ…まだ…死んでいない。脈はあるから安心しろ」


「でも・・・」





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