ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
腕利きの殺し屋が簡単に検問に引っ掛かるかは疑問だが…


それよりも先に京平の容体が気になる。



唇を引き結び、祈るようり両手を合わせる十和子。




「自分を責めるのはよせよ」



「うん」


十和子はか弱い声で返した。




「…俺だって京平と同じ立場なら同じコトをしていた」



「…諒平…」



手術中のランプがようやく消えた。



「俺は事情聴取を受ける…お前は京平に付き添ってやれ」



「はい」



俺は手術が終わるのを見届けて、春日警視と一緒に病院を出た。





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