ギルディラヴ～社長と誓う偽りの愛～

彼は京平さんの遺体から離れ、何処かに行こうと背を向けた。

「何処に行くんですか？」

「何処って…決まってるだろ！紫桜を仕留める…」

「諒平さん！？」

「待つんだ…」

諒平さんと一緒に居た公安の春日警視が入って来た。

「…紫桜は引っかかったのか？」

「まだ・・・そんな連絡は受けていない…」

「・・・アイツは二人…人を殺した…」

「・・・白波会長はお前の名前で葬儀を行いたいと言っている…」

「はぁ？俺の名前でって…どういう事だ？」

「・・・亡くなったのは風宮諒平と言うコトだ・・・お前は『BP』の任務から解放され、白波京平と生きていく…『BP』を抜けたがっていたお前の望みが叶ったんだ…素直に喜べよ…」



「…叔父夫妻は自分たちの命を警察に護って貰う魂胆だな…勝手な取引をしやがって…」

「…だから…お前はそのまま…白波京平として生きるんだ…」