ギルディラヴ～社長と誓う偽りの愛～

白波副社長が葬儀屋の男性を伴い、現れた。

「…あんた…俺達の両親を殺して屋敷を乗っ取ったんだろ？紫桜から全部訊いたぞ！！」

諒平さんは憎しみの矛先を白波副社長に向け、掴みかかろうと近づくと春日警視が止めに入った。

「止めるんだ…」
春日警視は背後から、諒平さんのカラダをホールドした。

「息子は動揺しているようだ…すまない」

白波副社長は怪訝そうに見つめる葬儀屋の男性に謝った。


「…分かったから…離せっ…」

諒平さんはカラダを制する春日警視の両腕を振り払った。

「諒平さん…」

そう呟くと白波副社長に睨まれてしまった。

「十和子行くぞ…」

諒平さんは私の手を掴み、霊安室を出る。