ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
反対側の線路に避難。


電車は私のバックを飛ばして緊急停止。



「私のバック…」


「お前…自分の命よりもバックの方が大切か?」


私を低く響く声が呆れたように詰る。


私は彼に救われた。


金色の髪に黒いサングラス。

黒いスーツに白いシャツ。胸元の大ぶりのゴールドのネックレスが光る。


ヤクザ?ホスト??


そんな感じのチャラそうな若い男。


社長よりも胸板、厚いかも。



「ありがとう…ございます」


駅員たちが駆けつけて、私たちは無事にホームに戻った。


一緒に救急車で病院に直行。幸い、お互い軽傷で済んだ。





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