ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
俺は国家の治安の為に自分を命を常に危険に晒し、任務を遂行している。


なのに、国は俺たちを秘密裡の存在にしていた。


ハムスターみたいに俺はクルクルとひたすら滑車を回し続けている。



自分には何の得もないのに。


毎日、俺の元に来る…兄貴。

このままでは、捜査に支障を来す、俺を訊ねてやって来た兄貴を御手洗に連れ込んだ。


そのまま、強引に個室にぶち込む。


「いい加減にしてくれないか??」


俺は兄貴の上着を掴み、壁に背中を押し付ける。


このまま、マジでボコボコしてやろうかと考えた。



「諒平…俺は…お前しか頼れるヤツが居ないんだ」


「兄貴は社長だろ?友達なんて沢山いるだろ??」


兄貴は自由だ。

大空を飛び回る鳥のように誰にも縛られず、スキなコトができる。
普通に愛する人を見つけ、結婚だってできる。


大きな力でねじ伏せれて…人格を奪われて、唯命じられるままに動く俺とは違う。





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