ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
俺のために兄貴は高級マンションを用意してくれた。
「スキな女??」
人間不信だと言っていた兄貴にスキな女ができた。
「どんな女だ?」
「どんな女って・・・」
兄貴はテレ臭そうに…指を女みたいにモジモジさせて、口篭る。
「キモいぞ」
俺は組んでいた足を下ろして、兄貴に鋭い目線を向ける。
「俺…人をスキになるの初めてなんだ」
26歳にして初恋とは遅すぎないか?
俺もまだ、本当に人を愛したコトはないが。
「相手の女はどんなヤツだ??」
「俺よりも3歳上で…秘書をしている。彼女の淹れるエスプレッソは美味しいんだ…」
「ふーん」
社長と秘書。よくあるパターンだな…
普通過ぎて…興味が湧かない。