ギルディラヴ～社長と誓う偽りの愛～

「でも、俺には見合いの話が来てると言うか…」


「・・・」


「相手がいるなら断ってもいいって」


「なら、社長の権限で秘書に迫って偽装で恋人になってもらえ」


「恋人はやだっ？？俺は彼女と結婚したい！！」


「なら、偽装結婚だ！！」


「そう簡単に言うなよ…。俺の住む邸宅に犯人がいるかもしれないんだ」


「だったら、出ろよ！」


「真実を突き止めるまでは出れない…かと言って見合い相手と結婚はしたくない」


「だったらこうしよう…兄貴は秘書に偽装結婚を持ちかけてくれ、真実を突き止めるまでは俺がその秘書と邸宅に同居する…もちろん、彼女に手は出さない…」


「・・・」


「その代わり…兄貴は…俺が組織から足を洗えるように、金を用意してくれ」



「わかった」


俺が兄貴に偽装結婚を提案した。

兄貴の初恋の秘書ってどんな女か、すげぇ興味が湧いた。