ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
社長に借りたスーツを自分のスーツのように着こなし、金髪の髪は黒のスプレーで染め上げた。


眼鏡はダテ。


元は同じ顔だし、変装するのは簡単かな。


でも、チャラい雰囲気まで消えていた。


鏡をみてるみたい。


「どうだ?十和子」


社長の声のトーンまで似せちゃって…


「おい?諒平…勝手に仁科さんの名前を呼び捨てるな…」


「じゃあ~兄貴も呼び捨てろよ。付き合ってんだろ?名前くらい呼び捨てなきゃ…おかしいぞ」


「お、俺は…」


社長が珍しく動揺した表情を見せ、おまけに頬をほんのりと上気させた。


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