ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
「仲がいいわね~二人共」


会長夫人の瞳には仲睦まじく、映った様子。



私は笑顔を繕い、その場をやり過ごす。



丸テーブルには沢山の料理が並ぶ。


「今夜は私の奢りだ…沢山、食べたまえ!!」

顔に皺を刻み、満面の笑みを浮かべる会長。
会長はとってもいい人。
人殺しになんて、絶対にできない人だよ…



私は目の前の北京ダックに箸を伸ばした。



「…京平、仁科君との結婚は許すが…式は行わず、入籍だけにしてくれ」



「どうしてですか?」


「お前は何も知らないのか?」


「・・・」


会長は私の実家がヤクザだってコトを気にしてる。
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