ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
首都高速を飛ばし、十和子のマンションを目指す。



「社長…私のコト…軽蔑するかな?」


「別に…お前の父親が…ヤクザの組長でお前には関係ないだろ?」


「でも、弟は跡取りなの…」


「お前は家を出る身だ。何の関係もなくなる…」


血の繋がりは消せないし、絶縁しない限り、関係はなくならない。
俺の言ってる言葉は気休め。


組織から足を洗えても…
完全に俺と組織も関係は途切れないかもしれない。



「・・・十和子は実家がヤクザで辛い想いしてたのか?」


「まぁ。でも、私はカトリック系のガッコに通っていたから…家がヤクザでも平等の精神で苛められるコトはなかった」


「へぇ~っ。いいガッコだ・・・十和子はラッキーな星の下に生まれたんだな~」


「男運はなかったけど・・・」


「今、二人もいるだろ?」


「え、あ…今の状況は夢よ夢…」


「十和子の部屋に行って、夢を現実にしてやろうか?」



「それは困るわ」







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