ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
京平さんは店長から、店の進行状況を訊く。


「パンダの杏仁豆腐だ・・・」


諒平さんはパッケージにパンダの絵が描かれた杏仁豆腐を物珍しそうに見つめる。



「私、一度食べたけど、美味しいわよ」


「ワインもあるぞ!」


諒平さんはワイン棚に足を向ける。



「諒平さん??」


自分のボディガードの役目をすっかり忘れて、店内をグルグル回った。
そんな諒平さんは追う私。


小さなの子供を追い駆ける母親気分。


急に私の方に諒平さんが振り返るもんだから、私はそのまま、腕の中に突っ込んだ。



「兄貴が見てたらどうする?大胆だぞ…十和子」


「わ、私は別に…」






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