ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
「これも秘書の業務の一環として、引き受けてくれないか?」


社長の両腕が肩に乗った。



「俺と結婚してくれないか?」


「・・・」


「結婚と言っても…偽装結婚だけど」


「ぎ、偽装結婚??」


「…先々代の社長…俺の父親は事故で亡くなったとされているけど。実はね…俺たち兄弟は…誰かに殺されたと思ってるんだ…。その犯人をどうしても見つけたい…」



だから愛する人と結婚できないーーー・・・

社長の言葉がようやく、呑み込めた。


「犯人は多分、親族だと思ってる…だから会長である叔父の勧める縁談には乗れない」


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